一風変わった料理教室
野菜の声を聞く料理教室には
「私」を感じる料理の時間というサブタイトルがついています。
この料理教室は一風変わった料理教室で、レシピがありません。
自分たちの「感覚」を使って、お料理を組み立てていきます。
香りを嗅ぐ、味を見る、触ってみる、音を聞く、目で見て感じながら料理を進めます。
五感を使うのには、訳があります。
それは
私たちの忙しい日常生活、時間に追われ「ねばならない」に囚われているうちに
少しずつ使わなくなってきている「私の感覚」を取り戻すためです。
誰にも遠慮せず、全身で自分が感じることを表現していた幼い頃
私たちの中に確かにあった「私が今○○を感じている」というシンプルな事も
大人になるにつれ
周りとの波長を合わせ、聞き分けの良い人、空気を読める人、気が利く人
うまく立ち回れる人にならざる終えなかったり
仕事や人間関係をうまくこなすため
たくさんのことに蓋をし、モヤをかけてきた私たちは
知らず知らずのうちに、外にばかり意識がいって
いざ、「私らしさ」ってと問われると
実は自分のことが一番わからなかったり、、、。
こんなことを言っている私も、もれなくその1人でした。
自分の中にあったはずの「軸」が奥底に埋もれて見えなくなっていて、探し方もわからない。
そんな自分の状態に気づいた、とーても苦い、痛い体験があり
「このままじゃ嫌だ！」と
少しずつ自分の感覚をとり戻す練習をコツコツ１０年ほど続けてきました。
まだまだ聞き分けのいい私、空気を読む私、他人の顔色を窺う私が居なくなるわけれはないけれど
（居なくなるとは思っていません。お付き合いしていく感じ。）
少しずつ自分の感覚を取り戻してきた実感もあり
その体験から
私たちに、すでに備わっている私たちらしい、素晴らしい感性が
私たちの人生をより豊かにすると確信したことから
「それならば！」私にもできることがあるかもしれない。と
私らしい「お料理」というツールを通して
五感をたくさん使って
皆さんの中に眠る「私の軸」「私らしさ」にスポットが当たるような働きかけをしたいな〜と
野菜の声を聞く料理教室を始めました。
教室の中では
「今、何を感じてる？」
「どっちが好き？」
「どっちが美味しい？」
と、シンプルな問いかけをベースに
皆さんが「何をどう感じているか？」を１つずつ丁寧に確かめていきます。
子供に戻ったような自由な気持ちで
季節の野菜たちのパワーを感じ
自分の感覚を研ぎ澄ます。
そこに身を置いたとき、あなた自身が何を感じるか？
どんなふうに変化していくか？
「私らしい」を取り戻していった先に何が見えるか、、。
新しいような懐かしいような景色を一緒に見にいきませんか？
