お料理は大体いつも”感覚”で作ります。
調味料を計ったりするのは苦手で
いつも挫折、、
自分の感覚に頼って
同じ野菜でも
その時の色、密度、香り、手触りなどを感じて
切り方を変え、調理方法を組み立てます。
物心ついた頃から
山の新緑を見ると
そのみずみずしい感じ、柔らかな緑にときめき
美味しそうだな~
ここにドレッシングをかけてサラダにしたらどんなに美味しいだろうと思っていました。
道端に咲く花を見て
花びらの先の方は紫で、内側に向かってクリーム色のグラデーション
花びらが開いたら中に黄緑色のめしべ、オレンジ色のおしべがあって…
その色の選び方、配置、絶妙なバランスに感激し
神様はどうしてこんな完璧なものを作るのだろうと
その偶然とも思える産物に
どれだけの計画があるのだろうと思いを馳せ、ため息が出ていました。
今でもその感覚が私の中にあって
それを「料理」という形で表現しています。
野菜を見るとワクワクする気持ち
野菜の色、形、香り、食感、触感を見ると
幼い頃、草花を見て感じた感激と同じものが胸に湧き上がってきて
私のエネルギー、原動力となります。
お料理が浮かばない時、疲れた時、どうしたらいいかと立ち竦んでしまった時は
必ず野菜を見に行きます。
丁寧に作られた、色とりどり、個性豊かな野菜たちを見ると
帰り道には、胸が躍って身体中にエネルギーが満ち溢れるのです。